FRIDAY(2022年11月11日号)に「中高年リアルセックス」レポートという気になる特集が掲載されていました。SNS登録者1万3000人の声を集めて分析したそうですが、実はこれ、日本性機能学会の学術総会で発表されたもので、愛媛県のお医者さんがまとめたという、れっきとした専門家による調査レポなんです。その結果に意外な内容が含まれていたので、ちょっとご紹介したいと思います。
調査の概要
まずこの調査は愛媛県の富永ペインクリニック院長・富永喜代氏が主宰するFacebookのコミュニティ(登録者は30~80歳代の1万3000人)で行われたそうです。今回のレポートでは、そのうち6つの質問について回答・分析が公表されています。
どんな質問について発表された?
その6問は次の通りです。
- あなたの人生最高のセックスは何歳のときでしたか?
- あなたがセックスする時間帯はいつですか?
- あなたはセックスで痛みを感じますか?
- あなたが苦手(嫌い)なセックス体位は何ですか?
- あなたが気になるセックスのの悩みは何ですか?
- 大人の性交痛や膣委縮を知っていますか?
FRIDAYが注目したのは「セックスする時間帯」。医師の分析に納得
FRIDAYはこのうち2問目のセックスする時間帯について注目していました。回答数は231人と多くないのですが、たしかに興味深い結果でした。最も多かったのは「22~24時」で56人。ついで「昼食後、昼下がり」が36人、その次が「6~9時」と「24時以降」が同数の26人などとなっていました。「4~6時」答えた人も21人とかなりいました。
兵長の感想としては「年配の回答者が多いんだろうなあ」という程度でしたが、記事で富永氏は「朝勃ちを利用している」と分析しており、これには納得でした。
人生最高のセックスができるのはいくつ?
ところで兵長が一番注目したのは、1問目の「人生最高のセックス年齢」です。
兵長も40代になり、20代、30代のときより勃ち、回数の衰えを感じており、「これからどうなっていくんだろう」という漠然とした不安を覚えているからです。
「やはり若い頃のほうが、いいセックスができえているのでは」
そう思ったのですが、実際にはその固定観念はいとも簡単に覆されました。
結果はこうです。
20代 13人
FRIDAY(2022.11.11号)
30代 14人
40代 22人
50代 30人
60代 36人
70代 8人
一番多いのはなんと60代でした。
さらには、見事に右肩上がりで増えています。70代ではさすがに激減していますし、そもそも回答数が123人と少ないものの、これは中年の遊び人にとっては、未来に期待が持てる結果ではないでしょうか。
回答者の年代も分かりませんし、高齢者が「若い頃より今のほうが楽しめている」と思い込んでいるだけという可能性もなくはないですが、ここまできれいに右肩上がりだと、さすがに全体的な傾向として、「年を増すごとに『最高のセックスができる可能性』が高まっている」と考えてもいいのではないでしょうか。
その他の質問について
このほかの質問の回答を見ると、問4の「苦手な体位」では「アクロバティックな体位」「ソフトを含むSM」が上位でした。以下、「正面立位」「立位後背位」(立ちバック)、「電マ・ラブグッズを使ったプレイ」と続きました。
アクロバティックというのがどこからなのか、SMって言葉責めとかも入るのか、など疑問も多く、選択肢としてあいまいな印象を受けましたが、これもレポート本文には解説がしてあるのかもしれません。
また、問5の気になるセックスの悩みは、やはり「ED・勃起不全」「中折れ」がワンツーフィニッシュ。以下、「セックスレス」「パートナー探し」「早漏」「遅漏」と続いています。
いずれも、ある程度努力で回避できそうなので、「歳を取ったらこういう悩みが大きくなっていくんだな」と事前に(あらためて)把握できたのはよかったです。
ジジイになってもワンダフルなセックスライフを送りたいもの。そのために今からできることはたくさんあるはずだなと思いました。
FRIDAY本誌では、体位や性交痛などに関する解説(医師のコメント)も紹介されているので、興味を持たれた方はFRIDAY(既に最新号ではないですが……)を読んでみていただければと思います。
