ついにエロマンガも縦読みの時代へ……。
これまでマンガの縦読みは、主に韓国のレジンコミックスなどのマンガだけだと思っていました。たとえばカラダにイイ男【完全版】1やセクササイズ〜世にもエッチな痩せ方〜【完全版】1なんかがなんかが挙げられます。なおレジンコミックスの縦読みエロマンガはコミックシーモアなどでも読めますし、広告を見たことがあるという人は多いでしょう。
が、FANZAを見ていたら、見慣れた同人マンガが縦読みになっていました。5月に書いたこの「おじさんに抱かれたいJKを制服のまま凌辱!『おじさんで埋める穴』」でも紹介したチーム☆ラッキー先生先生の姪と暇つぶし【タテヨミ版】 その1です。
これは冴えないおっさんの家に、兄の娘である姪がしょっちゅう遊びに来て、そのうち一線を越えてしまうという、エロマンガにありがちな、ありえない設定の作品です。
さすがに主人公の「俺」の造形がちょっと冴えなさ過ぎてリアリティがゼロどころかマイナスなのが気になりますが、まあそれはさておき、主人公の顔など気にせず、カラダだけ育ったガキんちょにセックスを教えてやるという妄想を楽しめばよく、チーム☆ラッキー先生の画が好きなら楽しめると思います。
この縦読みエロマンガをFANZAでは「EROTOON(エロトゥーン)」と呼んでいるようです。エロトゥーンの紹介・説明LPではこのようにあります。
FANZAブックスがお送りする縦スクロール&フルカラーで楽しめるマンガの呼称です。EROTOON作品はまさにスマートフォンに最適化されたマンガの新たな様式です。FANZAではEROTOON作品を取り扱っていく事で、ユーザーの皆様に新たなエロ体験を提供いたします。
なぜ「トゥーン」というかというと、韓国で発展した、ネット・スマホで読まれることを前提とした縦読みマンガのことを「ウェブトゥーン:というからです。
ウェブトゥーンの有名な作品として、「梨泰院クラス」などがあります。
ほかにもいくつかの作品がエロトゥーン化
ざっと見た限りではほかにこの無人駅【タテヨミ版】 前編やCG集田舎のお姉ちゃんと朝から晩まで汗だく汁まみれで中出し交尾しまくるドチャエロ夏休み 1など数点がエロトゥーン化されていますが、ほとんどはもともと縦読みで作られたもののようです。
これらもともとあった作品のトゥーン化がうまくいけば、もっと広がっていくでしょう。
既にエロマンガ・同人誌などの中には、実写化されてアダルトビデオになっているマンガもありますが、縦読み化というまた新しいコンテンツ(IP)の利用法が開発されたわけで、作家さんとしては嬉しいことなのではないでしょうか。
紙の一般マンガ誌でも面白い(?)取り組みが進行中 あの本宮ひろ志先生が……
縦読みマンガといえば、ちょっと前に『サラリーマン金太郎』などでおなじみの本宮ひろ志先生が、紙のマンガ誌に縦読みのウェブトゥーンをそのまま掲載していて驚きました。
3月から連載しているようで、ヤングジャンプのウェブ版となりのヤングジャンプに掲載されているウェブトゥーンを、紙版にも1ページあたり2行に並べてそのまま掲載するという、斬新な取り組みです。
週刊ヤングジャンプで始まった本宮ひろ志の働き漫画『新グッドジョブ』。74歳にしてスマホ最適の縦読み漫画(ウェブトゥーン)に挑戦し、本誌で縦読みを各ページで2行に配置するという試みは新しい。この人は生涯「既成概念をぶっ壊す」ことを貫き続けている。でも漫画の中身はいつもの本宮節。 pic.twitter.com/PEaSUkd6IF
— 真実一郎 (@shinjitsuichiro) March 3, 2022
「見開きの迫力がなくなる」とかデメリットもありそうですが、そうしたよしあしはさておいて、コンテンツはコンテナ(掲載するハコ・メディア)にあわせて生き残っていくのでしょう。縦読みだろうが横読みだろうが面白いものは面白い、という考え方もありますし、縦読みだから楽しめるもの、もあるのではないでしょうか。
読み手としても新しい形を「読みづらい」と拒絶するだけでなく、それぞれ楽しめばいいのかなと思いました。もしかしたら今が過渡期で、少し経てば縦読みがメインになるかもしれません(し、もっと他の読み方が生まれるかもしれません)。